Wizardry [ for WS ]
Wizardry [ WS(ワンダースワン)版 ]
ワンダースワンのウィザードリ #1。WS,WSC(ワンダースワンカラー)両対応である。かなり後発(GBC版は2001.02.23)の#1移植であり先行する他機種版の良いところを取り込もうとした、こだわり移植作である。Wizardryの版権をめぐる問題[*1]から、現時点では正規ナンバリング#1-#5の移植は絶望的。残念である。
販売:バンダイ / 開発:STING 2001.03.01 WS(ワンダースワン)
*1 Wizardry版権問題 Wizardryは原作者である「アンドリュー・グリーンバーグ」「ロバート・ウッドヘッド」販売会社sir-techが版権を持っていた。#3制作後、アンドリューがsir-techから離れる。#4制作後、ロバートがsir-techから離れる。
92年頃(#7発売以前?#6発売以前ではなく?)sir-techとアンドリューの間で訴訟発生。以降、呪文名の使用などが難しい扱いになってくる。オリジナルシナリオの国内移植は2009年のアプリ版が最後、らしい。2006年以降、Wizの版権(#6以降のもの)はアエリアIPMが所持している。
※2024年現在 Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord がsteam他で販売されたことからなんらかの解決はされているようだ。
参考
謎のウィザードリィ版権団体「FRP Assets」を追う
アエリアIPM,「Wizardry」の全世界における商標権などを獲得
追加仕様
追加マップ
モード選択画面の”WONDER GATE”から全部で10種類の追加マップをダウンロードできる。
※現在は配信停止。
すべての追加マップ共通事項。
・1フロアのみで構成されている
・迷宮内ではマロール不可(戦闘中のテレポート脱出はすべて迷宮進入地点に戻る)
- CASTLE
- BLACK AND WHITE
- THREE DOOR
- MAGIC MIRROR
- DANCE HALL
- SMALL ROOM
- SQUARE
- LOOP
- BARBARIAN
- AMIDA
マップなどの詳細な攻略は 下記外部サイトが詳しい
We Love WIZARDRY for WonderSwan
モンスター
モンスター原画は「氷樹むう」。以下は原画とドット絵(400%拡大)の画像比較。64×64dot内に原画が見事に再現されている。原画作者はdotterでもあるのでピクセルアートも本人作成(のものを含む)のかもしれない。
ファイアージャイアント
ヴァンパイア
女性吸血鬼、としているところが後発(=先達の知恵を研究できている)の強みを活かせている。見事なり。
クリーピングクラッド
ワイバーン
ゾンビ
ワーウルフ
他のモンスターに比べピクセルアートは少々ディティールで劣るような気がする…。
バブリースライム
ワーラット
キラーウルフ
ドラゴンフライ
ボーパルバニー
ビショップ
クリーピングコイン
グレーターデーモン
WS版の仕様
他機種版との仕様の違い。PLAY時の留意点。
- 他機種でメジャーな「仕様一方通行の扉を蹴破った直後、その場で左右キーを押したままエンカウントを待ち、遭遇した敵から逃亡すると、一方通行のトビラの前に戻れる」テクニックが使用できない
- AC 変化系呪文(自PTにかけるMATU系、敵へかけるDILTO・MORLIS)は同じ種類は重ねても効果を発揮しない
ストーリー
エセルナートという国に、世界制覇を目指す王がいた。
王は力の源・護符を利用し、次々に周囲の国を制圧していった。
王の偏執的なまでの征服欲の犠牲になった人々は彼を恐れてこう呼んだ──“狂王トレボー”と……
◆◆◆
ある日、城壁の側に迷宮を作って住みつく邪悪な魔導師ワードナが、あろうことかトレボーの寝室から護符を盗み出した。
怒ったトレボーは、各地に召集の令を飛ばす。
「ワードナより護符を奪還した者には、騎士の称号とトレボー親衛隊への入隊、さらに多額の賞金を与える」と。
この召集に、世界各地からあらゆる種族の冒険者が続々とエセルナートに集まり始める。
ある者は名誉のため、またある者は金のため、そして、ある者は己を磨くため……