ウィザードリィ外伝I ~女王の受難~
アスキーがGBで展開した”ASCII-Wiz(国産Wiz)”シリーズの第1弾。国内でのウィザードリィ人気がとても高かった頃の発売でありユーザーの需要(もっとWizで遊びたい)に応えたカタチである。以降、「国産Wiz」という流れができていった。
販売:アスキー / 開発:ゲームスタジオ 1991.10.01
ストーリー
精霊神ニルダの加護のもと、古くから繁栄を続けてきた、リルガミン王国。
リルガミンにはこれまで数々の災いが降りかかってきたが、その度に英雄が現れ、危機を乗り越えてきた。
しかし、女王アイラスの代において、リルガミンに再び危機が迫ろうとしていた…。
女王アイラスの即位から3日後、姉のソークスが突然失踪。
それ以降リルガミンには災いが降りかかり、王国を守護する神器「ニルダの杖」の加護も失われつつあった。
さらに追い打ちをかけるように、アイラスの側近である魔法使いタイロッサムがリルガミンに対し造反。
かつてリルガミンを窮地に追い込んだ魔人ダバルプスの生み出した地下迷宮に身を隠し、魔物を召喚し始めたのだ。
タイロッサムはアイラスの師ともいえる存在であり、年若い彼女を献身的に支えてきた。その彼による造反は
アイラスを打ちひしがせるに十分な出来事であったが、女王となった今、泣き言を言うのは許されない。
アイラスは町にお触れを出し、タイロッサムを倒す勇者を募ることにした。
かくしてリルガミンには冒険者達が集まり始めた。その中には、かつてリルガミンを襲った災厄に立ち向かった
英雄達の子孫もいたのである…。
モンスター
池上明子へのインタビューによると、「ゲーム内では色違いモンスターを出さずに描き分けよう」としたとか。GBの仕様(=白黒4階調)もあってか モンスターグラフィックの使いまわしは少ない。
ファイアージャイアント
アークウィザード
エンハンストレス
スプリガン
仕様・その他
迷宮は表示サイズの関係で16×16、と少々小さい。またオートマッピングが初めて採用され、マロールでの移動も踏破済の箇所へしか移動できない等は、以降の国産wizのスタンダードの仕様となった。
バグ
ウィザードリィといえばバグ。本作では下記のような不具合がある。
武器ダメージバグ
外伝Iはなぜかこのcの値が反映されない。そのため、3D5+10(本来13~25のはずが実際は3~15)のエクスカリバーよりも 4D4+4(本来8~20のはずが実際は4~16)のファウストハルバードの方が強かったりする。
ヒーリングバグ
性格の変化について
Wizでは性格がPLAYスタイルにも大きく関わってくる。先日のプレイ中に悪のPTでロードを作ろうと友好的なモンスターを見逃してみたらさあたいへん、なかなか性格調整ができない。…以前攻略本で「今回の作品は性格が変わると戻すのがたいへん」という記事を思い出した。本当に他のシリーズに比べ外伝1は性格の変更が難しいのであろうか?
まずアスキー製シリーズでは、危険が少なく連続して戦闘できるマーフィーズゴーストを用意してくれているのだが、外伝1では友好的なマーフィーに出会えない?仕様になっているようだ。 (FC版やGBC版ではマーフィーを使用しての性格変更が自分の中ではデフォルト)
リトフェイトは奇襲攻撃を防げるのか?という検証で使えそうなデータがあったので引用してみると
1回目の100回の戦闘で友好的なモンスターに遭遇は9回
2回目の100回の戦闘で友好的なモンスターに遭遇は8回
およそ10回に1回弱、友好的なモンスターとの遭遇があるようだ。さらにはソースや正確性は不明だが友好的なモンスターへの対応で性格が変わる確立は5%だという。
なので友好的なモンスターを倒し続けて何回目ぐらいで性格変化が起こるかカウントしてみた・・・ のだが75回戦っても変化しない… 諦めてキャラ作成からはじめた方が良さそうな結果となった。
リルサガの公式ガイドブック資料のデータ
友好的なモンスターの出現率は
・全モンスターに共通で50%
・ただし以下のモンスター種類は( )内の確立となる
戦士(10%) 魔術師(5%) 僧侶(15%) 盗賊(3%) 小人(30%) ドラゴン(25%)
モンスターによっては必ず戦闘になるものもいる
Link
- ゲームカタログ@Wiki ウィザードリィ外伝I
- ウィザードリィ外伝1 女王の受難 攻略メモ … ダンジョンマップ付き攻略サイト。