Godzilla [ for FC ]

ゴジラ

FC版無印ゴジラ

FCの限界に迫る巨大キャラを駆使して進むアクションゲーム。通常ステージは多少のダメージおかまいなく強引に進めることができ、怪獣を操作してる感あり。対怪獣ステージでは同じく巨大な敵怪獣との一騎打ちが怪獣マニアをうならせる。

販売:東宝 / 開発:コンパイル 1988.12.09 FC(ファミコンオリジナル)

マンダ、ドゴラ、巨大マタンゴなどこれからもゲームに登場させるのは困難であろうマニアックな希少怪獣(?)を登場させボリュームも満点。当時のマシンスペックを考えれば及第点どころか秀逸なデキ、であろう。以前に販売されているMSX版ゴジラゲーや以降に販売されたGB版ゴジラゲー(開発コンパイル…)と比べてみれば違いは明白、怪獣マニアをうならせる名作である。
惜しむらくは、前述のボリュ-ム、敵殲滅後もフィールド最奥に到達するまで似たようなステージがダラダラと続くのはダレる。(当時は長く遊ばさせることもFCカセットの宿命だったのでしかたない部分でもある)
また、原作尊重の部分もあるがゲームとしての整合性(?)を優先したためか
・ゴジラ映画に登場して人類側兵器であるはずの轟天号やスーパーXなどがX星人の兵器、敵側として使用されている。
・モスラのアイビームや巨大マタンゴなど原作とは違うゲームのオリジナル設定。
・ガイガンの回転カッターはアタリ判定に準じさせるためか、伸長後に回転。(これはこれでカコいい)
などは原作尊重型ファンは納得し難い仕様かもしれない。

操作・基本システム

方向ボタン … … カーソルの移動、ゴジラ操作時は左右移動、しゃがみ、ジャンプ。モスラ操作時は8方向へ移動。
Aボタン … … … 決定など。ゴジラ操作時はパンチ=上段攻撃。モスラ操作時はアイビームの発射。
Bボタン … … … ゴジラ操作時はキック=下段攻撃。モスラ操作時はアイビームの発射。
セレクト… … … ポーズ(一時停止)。
スタート… … … 必殺技の発射。ゴジラは放射能火炎。モスラは鱗粉攻撃。

↓+B … ゴジラのみ、尻尾による攻撃もできる。与ダメージ判定は尻尾の先端。

ライフ制+パスワードコンテニュー式。ヘックス画面(フィールド)でゴジラとモスラを移動させると、移動ヘックスに応じたステージが展開される。
必殺技はゲージのある限り使用可能。ゲージは時間とともに回復。ゴジラはゲージ消費が激しい(最大10メモリ消費?)ため連射できない。モスラはゲージ消費が少ないため連続使用可能。
敵怪獣に隣接すると、一定時間、怪獣戦となる。敵怪獣は倒しきれない場合、ターンによって体力を回復する。
敵を倒すとLvが上がる場合がある(大型怪獣は経験値大・ステージ敵の経験値微少)。Lv上限は面数×2。Lvが上がると体力ゲージと必殺技ゲージのメモリが上がる。
体力ゲージが尽きた怪獣はリタイア。ゴジラ、モスラ両方リタイアするとGAME OVER。どちらかが次フィールドに進むとLvが減少して復活する。
敵や敵の攻撃を受けるとノックバック(後方からの攻撃でも一律で後退させられる)する場合がある。敵弾は殆どが相殺可能だが、弾種によっては相殺した場合でもノックバックが発生する。モスラは後退させられる場面が多い(?)。

登場怪獣

人類側

怪獣王ゴジラと守護神モスラは人類の味方としてX星人の惑星間前線基地へと赴く。

ゴジラ
殆どの場合、1歩移動したらそれ以上は進めない。
大きさがアダとなって敵の攻撃をかわしにくいが、多少の攻撃は無視して強引に突破すると良いだろう。
大ダメージが懸念される核廃棄物に対しては、タイミングをとってジャンプすることで上空へ逸らすことができる。

 

モスラ
火山を除き最大2歩進む事ができる。 飛行可能、ということで敵や敵弾を避けるのも容易。
攻撃力は全般に低めだが、主装備のアイビーム(ゲームオリジナル設定)が直進する飛び道具なので使い勝手に優れる。
対怪獣戦でも上手くハメてしまえば一方的に攻撃可能…と使い勝手は良い。

 

X星人側

X星人は「怪獣大戦争」(’65)に登場した宇宙人。木星の13番目の衛星である「X星」のヒューマノイドである。ゴジラとラドンにコントローラー装置をとりつけ地球を襲わせた経緯があり、このゲームではその設定を活かしてさまざまな怪獣を支配下に置いているようだ。

 

ゲゾラ
宇宙生物がカミナリイカ(モンゴウイカ)に取りついて誕生した怪獣。
出身である、セルジオ島の伝承から命名された。0度の体温で触れたものを凍らせる。
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ゴジラを上回る巨体で圧倒してくる。画面端に追い詰められるとハメられて脱出し難い。
飛び道具は持っていないようなので、距離を保ちつつ攻撃を重ねよう。

 

モゲラ
怪遊星人ミステリアンが開発したロボット。
本来は土木作業用だが、地球征服のための攻撃を目的として使用される。
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怪光線、という飛び道具があるぶん、ゲゾラよりは手強いか。

 

バラン
東北地方、北上川上流の秘境で婆羅陀魏山神として崇拝されていた大怪獣。
通常は四足歩行だが二本足で立ち上がり、手足の飛膜を広げてムササビのように滑空することもできる。
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ダメージを受けたときのけぞりポーズは演出的に長いため、連続攻撃でハメやすい。

 

ヘドラ
隕石から運ばれた鉱物起源生命体へドリュウムが、都市近海に堆積していたヘドロと結合し、成長した怪獣。
硫酸ミストをまき散らし、ヘドリューム光線やヘドロ弾で攻撃してくる。飛行も可能。
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巨体と前方に突き出された長い腕、そして放物線を描いて連射されるヘドロ弾によって広い攻撃範囲を誇る。

 

バラゴン
地底怪獣バラゴン。地下生息の中生代の巨大爬虫類らしい。
人畜を食害し、口から赤い熱線を吐いて暴れる姿はスタンダードな怪獣の方向性となった。
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4つ足状態をとっていることが多いため、攻撃手段が狭められる。
モスラなら正面からアイビームを撃ち込むことでハメることができる。
鱗粉攻撃などをしかけようとして下手に上空ポジションをとると熱線の餌食になるのがオチである。

 

ガイガン
M宇宙ハンター星雲人によって宇宙恐竜をベースに改造してつくられたサイボーグ怪獣。
胸部の回転カッターや各部の無機質なパーツがサイボーグな感じだ。
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メカゴジラ

 

キングギドラ

 

各フィールド攻略上の注意点

ステージ(ヘックス移動シーン)では被ダメージが小さく、体力回復アイテムも多めに出現する。 そのことにより難易度は低いのだが、以下の
・ダメージを受けると後退させられる
・障害物や大部分の敵キャラはBGで描かれていて知らぬ間にダメージが蓄積されていたりする
・核廃棄物(核ミサイル)が破壊できず連続ダメージを受けながら後退させられてハマることがある
などは注意が必要だ。

 

フィールド1
小型の面。モゲラとゲゾラが配置されている。2体とも積極的に前に進んでくるので中央付近で激闘となる。片側に集中して回復する前に個別撃破するとよいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

フィールド8
最終面。細長い通路上なので敵を撃破しつつ進むことになる。最奥にいるキングギドラと戦う前に消耗せぬよう。 (ステージを行き来してエネルギーを稼げば問題ないが)

 

ストーリー

宇宙からやって来たX星人は、宇宙怪獣を組織して、地球征服をたくらんでいた。 迎え撃つゴジラは、惑星間に出現したリングフィールドで戦闘を開始する。
未知の宇宙空間でくりひろげられるゴジラVS宇宙怪獣軍団の壮絶な戦い! 迫り来る数々の敵を倒し、ゴジラよX星人の侵略から地球を守れ!

 

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