エイト・アイズ
エイト・アイズ
エイッ!と合図で
エイトアイズなのだ。8つの目という意味なのだ。目ってのは、隠された宝石という意味と目が8つ必要なぐらい楽しいゲームってこと。1年前、RPGだらけのころに、タッタッタッと気持ちよく、ちょっとだけ頭を使う感動的なゲームをつくろう!エイッ!と合図で。ということでスタートしたんだけど、やっと発売にこぎつけたのだ。とりあえず、みてくれ。とにかく、ちょとだけでもやってくれ。できれば最後まで遊んでくれ。いいんだから。とにかく本物のアクションゲームなんだから。 (当時の販促フライヤーより)
なにかと『悪魔城ドラキュラ』と比べられる。(たしかに画面まわりやアイテム系、BOSS撃破時の演出など影響はありそうだが)テイストはかなり異なる…のではないかと思う。
こちらのリーチが短いのでヒットアンドウェイを意識することと鳥を駆使することが攻略のコツである。難易度他もう少し調整されていればマイナーな佳作、程度には評価されていたのでは。
販売:SETA / 開発:シンキングラビット 1988.09.27 FC(ファミコンオリジナル)
操作・基本システム
方向ボタン … … 左右移動、しゃがみ、階段の昇り降り。カーソルの移動。
Aボタン … … … ジャンプ。押している長さでジャンプ高度可変。ステージ選択時、カーソルを移動。
Bボタン … … … 攻撃。
セレクト… … … 武器アイテム変更。
スタート… … … ポーズ(一時停止・所持アイテム画面)。ステージ選択時、入手済みの巻物の確認。
↑+B … 愛鳥カットラスを飛ばす。呼び戻す。
↓+B … カットラスによる急降下攻撃。与ダメージは剣による攻撃よりも小さい。
↑or↓+A … アイテムによる攻撃。
ライフ制+コンティニュー無制限+パスワード有り。
プレイヤーであるボンドのHPが尽きるとGAME OVER。
愛鳥カットラスが倒れた場合、体力回復アイテムや次ステージで復活。
次ステージではパワーアップやアイテム類も初期化。
2P同時プレイで人間と鳥の分担作業も出来る。
敵は無限に沸いてくるのではなく、飛行キャラ含め最大でも4回しか復帰できない。ただし画面切替では無限に復活。
敵は扉などから出現した瞬間やダメージを与えた直後は、当たり判定が消え(点滅表示)ている。つまり連続攻撃は不可能、また消えている間にすり抜けるTAS動画もある。
床端から左右移動で階段まで来ると滑り落ちる(?)その際は着地するまで行動不能、またジャンプでは飛び移れない。
エイト・アイズといえばクソゲー…と言われることもあるがFCの佳作アクション、だと思ってる。
BOSSを倒すと何故かお茶会になり友好的になったBOSSから違うBOSS敵の弱点をつける剣をもらえたりする(そしてラストステージで再度戦う)という奇妙要素もある。
海外版はどうやら貰える剣の色が違うらしく、さらに最終ステージクリア後のパスで難易度の上がった次周面に挑戦できるらしい。
アイテム
敵を倒すとドロップするアイテム
白十字架(小) … アイテムゲージが微妙に回復。
白十字架(大) … アイテムゲージが一定量回復。
赤十字架(小) … ボンドandカットラスの体力ゲージが微妙に回復。説明書では赤だが実際には茶系統。
赤十字架(大) … ボンドandカットラスの体力ゲージが一定量回復。説明書では赤だが実際には茶系統。
ブーメラン … 敵を貫通して往復する。BOSSには無効。
パワーボール … 上下に揺れながら敵を貫通して飛ぶ。BOSSにも有効。アイテムゲージの消費は1メモリない。
アイスボール … 当たった敵を一定時間停止させる。BOSSにも有効、アイテムゲージの消費は大きく2メモリ程度。
ナイフ … 直進して飛ぶ。BOSSにも有効。
火炎ビン … 落下地点で継続ダメージを与える。BOSSには無効。
銃 … 敵を貫通して飛ぶ。速度が速い。BOSSには無効。
ステージ内のブロックに隠されたアイテム
巻物 … ルースの館を除く、各ステージにひとつづずつ隠されている。最終場面での宝石の並べ方のヒントが書かれている。
ジャー… 武器ゲージとボンドandカットラスの体力ゲージ、上限UP。
C瓶 … ボンドorカットラスの体力中回復。
Z瓶 … 一定時間、剣の攻撃力がUP。
G瓶 … 一定時間、ボンドorカットラスを無敵化。
S瓶 … ボンドandカットラスの体力全回復。
ステージ攻略
アラビア
館選択時にデフォルトでカーソルがあっているため最初にこの館を選択することは多い。
『黒と白の間に5つ入る。』
アラビアのBOSS
Ghadie Rashal
剣を振り回し、ナイフを投げて攻撃してくる。“Tear of the Nile”というダイヤモンドを所持。
ここで得られる「緑の剣」はイタリアのBOSSに有効。階段途中で鳥を放ち、安全地帯である上段から鳥で攻撃するとよい。BOSSの後頭部へかすめるように当てると攻撃が潰されにくい。
イタリア
『黒と白の間に黄はない。』
イタリアのBOSS
Geno Comechio
ヒョウを伴って出現、鉄のトランプを投げて攻撃してくる。“Dancing Princess of Frenellia”というエメラルドを所持。ここで得られる「黄の剣」はインドのBOSSに有効。BOSS部屋の右側にG瓶がある。無敵化したらヒョウにはかまわずにBOSSに集中。
インド
『赤の隣に橙はない。左端は黄。』
インドのBOSS シファ・ナジム
Syfer Nasim
テレポートしながら魔法弾で攻撃してくる。
“Wing of Angels”というイエローオブシディアンを所持。
ここで得られる「橙の剣」はアフリカのBOSSに有効。
アフリカ
アフリカステージはステージ構成が迷宮となっており、階段や穴の位置のつながりを把握しなければボス部屋にたどりつけない。
解析された画面で見るとスタート時、取れない位置に隠しアイテムがあるようだ? 2種類いる槍男、槍を投げてこない方はボンドの直接攻撃を受け付けない、カットラスで倒すべし。 マップに記された数字はアイテム回収ルート。⑥まで来たらまた①から進み④まできたところで⑦の階段を上ればBOSS部屋である。
『紫の隣には青。右端は黒。』
アフリカのBOSS キング・アミン
King Amin
筋骨隆々なモヒカン男。斧を投げつけてくる。“Devil of Zimbawe”というトパーズを所持。
ここで得られる「紫の剣」はドイツのBOSSに有効。このネーミングは…現在だと問題になってくるかもしれない(ドイツの件も含めて…)
ドイツ
ドイツステージもステージ構成が迷宮となっており、階段や穴の位置のつながりを把握しなければボス部屋にたどりつけない。
鎖を振り回す裸の男は鳥で。
『白の隣は黄。黒の隣は赤。』
ドイツBOSS ウォルター・スミス
Walter Smith
鍵十字のナイフ(アフリカ投げナイフにも似てる…がハーケンクロイツだろう……)を投擲してくる。
“Fairy of Granada”というアメジストを所持。ここで得られる「黒の剣」はスペインのBOSSに有効。
スペイン
『紫と緑の間に2つ入る。』
スペインのBOSS
Enriquez Bartona
剣で攻撃。“Black Butterfly of Pereshusu”という黒真珠を所持。ここで得られる「赤の剣」はエジプトのBOSSに有効。
ここも安全地帯である上段から鳥に任せる戦法がよい(ただし時間はかかる)。BOSS部屋にあるS瓶も鳥専用。
エジプト
『白と橙と紫は隣にない。』
エジプトのBOSS
Nari Tanatos
杖から魔法弾を放つ。“The Blood of Tutankhamen”というルビーを所持。
ここで得られる「白の剣」はアラビアのBOSSに有効。
ルースの館
ルース館は、ラストステージにふさわしくBOSSラッシュ。ただし、初期状態でフル装備、体力・アイテムゲージもMAX。加えてすべての部屋に全回復アイテムあり、BOSS撃破で全回復、という仕様。なにも考えなくてもゴリ押しでクリアできてしまう。
ルース館のBOSS ルース・グランディエ
Ruth Grandier
牛骨状の兜を身に着け、鞭を振り回す女で盗賊団首領。“Nail of Nightmares”というブルーダイヤモンドを所持。
特に他のBOSSとかわらない。倒した後のティーパーティーで何も喋らないぐらい?
BOSSから授かる剣(強制的に交換され、選択不可)は他のステージBOSSに有効である。そこから導き出されるルートは 下記のループとなる。
アラビア(緑)>イタリア(黄)>インド(橙)>アフリカ(紫)>ドイツ(黒)>スペイン(赤)>エジプト(白)>アラビア…
※最初に選ぶのは順番さえ守ればどこからでも可。例えばインド>アフリカ>ドイツ…のようにループをどこからはじめてもよい。
※(色)はBOSSから託される剣の色。
どうやらそこで入手できる宝石の色に対応しているようだ。説明書に序盤ぐらいまでは剣に対応したステージが紹介されてたように思うが…。エジプトの宝石などはルビーだと知らなければゲーム画面でピンク、としか思えない。剣と宝石の関係がわかっても設定を知らなければ導きだしにくいように思う。
8つの宝石を全て集めると、悪魔復活のための遺跡前(?)で祭壇に石を捧げる場面に入る。ここでは各国に隠されていた巻物から正確な配置の入力を求められる。正解になるまで何度でも挑戦できるが、逆に正解できなければ抜けられない。
宝石の配置は、簡易な論理パズルを解かなければならない。「左端は黄」「右端は黒」などと確定されている部分から埋めていこう。 宝石は配置し直しはできないので、間違えた場合は最初からだ。
ストーリー
19世紀末、バルカン半島。ヨーロッパ列強のパワーバランスの上で、かろうじて余命をたもっていたオスマン・トルコ帝国にも、存亡の影が色こくさしかけていた。「バルカンの火薬庫」と呼ばれるほど密集していた様々な紛争の種子が、今やいっせいに火をふこうとしていたのである。自由アルメニア軍によるテロや、要人暗殺などは、すでに日常茶飯事であった。政府の威厳は地に落ち、悲観的な噂や憶測がとびかうなか、オスマン・トルコを保護領としている大英帝国にとって、治安の回復が最大の急務となる事件が発生した。
発見されたばかりの遺跡群を発掘するため、大英博物館から派遣された学術調査隊が、盗賊団におそわれて全滅、出土品をふくむいっさいの資料がうばわれたのである。隊員全員の頭部はなく、腹部を裂かれて死んでおり、その残虐な手口から、犯人は悪魔崇拝で知られる女盗賊、ルース・グランディエを頭目とする一団であると知れた。
一方、ロンドンの王立紋章院では、ルース一味が出土品のみならず、発掘日誌の類まで持ちさったことに大きな危機感をいだいていた。大英博物館の資料からその存在が推定されていたこの遺跡には、中東の宗教史を根底からくつがえす悪魔の秘密がかくされていたのである。
堕天使ルシフェルの落し子と名乗るルースたちに、悪魔復活の邪法を使わせてはならない。紋章院第七部会(後のMI5)は、紋章院付武官にして、第十七近衛連隊少佐であるバロネット(準男爵)ジュリアン・ジェイムス・ボンド卿を派遣することに決定した。
かくして、エペ、フルーレともに、その剣技では全英一といわれたボンド卿は、佩刀マザーグースと、愛鷹カットラスをともに、単身バルカン半島に潜入した。